[米を炊く 019] まゆこさんの話

暮らしの中で淡々と繰り返している
「米を炊く」ということ。


私にとっては、当たり前のように
そこにある行為だけれど、
みんな、どんな風に、どんな時に、
米を炊いているのだろう。


そして、その周りにはどんな日々が
続いているのだろう。


身近な人たちに、
それぞれの「米を炊く」と、
その周りにある日々のことを聞きました。


今日は、
まゆこさんから聞いたお話です。


まゆこさん
大阪府出身、在住。夫と二人暮らし。最近、港の近くの街から内陸の田んぼの多い街へ引っ越した。炊飯器は、内釜がするっと洗えて楽な点が何よりも気に入っているそうです。書くのも描くのもお上手で朗らかな人。


まゆこさんのお米の炊き方
1. お米を研ぐ。
2. 釜の目盛りぴったりに水を入れ、30分から1時間くらい浸水する。(鍋で炊く場合は、1合に対して200mlの水を入れる)

3. 炊飯器の早炊きモードで炊く。


 お米は2.5合までなら土鍋で炊いて、それ以上のときは炊飯器で炊いています。実家が炊飯器を使わないんですよ。いつも土鍋か圧力鍋で炊いていたので、火で炊いた方が美味しいかなーと思って、実家を出てからも土鍋で炊いていました。ただ、土鍋がそんなに大きくないので、たくさん炊く時は炊飯器を使っています。火で炊かないと美味しくないと思っていたので炊飯器のことを馬鹿にしていたんですけど、炊飯器で炊いたお米もめっちゃ美味しくて。思い込みだったって気づきました。鍋で炊くときは、まず中弱火くらいの火にかけて、沸騰したら弱火にして 8分 待ちます。そして、火を止めて20分蒸らしています。炊飯器で炊くときは早炊きが多いですね。平日だったら予約炊飯にして、炊けるまでの間にスーパーへ買い物に行きます。


気晴らしになる

 だいたい夜に、次の日の昼まで食べられる量の米を炊きます。 私は在宅で仕事をしているので、3食とも家で食べることが多いです。最近、夫が職場にお弁当を持って行くようになったんですけど、毎日持って行くわけではないので「今日は何合炊けばいいんだっけ?」と迷います。最近はじまったことなので、まだリズムが掴めていないです。もともと、私たちは2人ともお米をよく食べるし、残ったら冷凍しとけばいいかなと思って多めに炊くことになるので、土鍋が活躍せずに炊飯器を使うことが増えていますね。
 3週間前に、神戸から大阪のほぼ京都よりのところへ引っ越してきました。ようやく片付いたって感じです。移動はしんどいですけど、変化があるのは気晴らしになるし、いろんな土地や家を見られるのはまあまあ楽しいです。毎回、断捨離も出来ますしね。


チャンスをうかがっている

 今住んでいるところは大阪市内の実家から電車で30分くらいなんですけど、同じ大阪でも雰囲気は全然違いますね。電車ではよく通過していたので、そこから見える印象では普通の住宅街だと思っていました。でも、家の周りを散歩してみると川沿いは全部田んぼで思ったよりも田舎。家の目の前には市民農園みたいなものがあって、おじいちゃん達が毎日、入れ替わり立ち替わりで作業をしています。それを見ているのが本当に幸せ。私たちも畑を借りられないかチャンスをうかがっている最中です。虎視眈々と狙っています。
 スーパーも便利だし嫌いではありません。でも、野菜の値上がりをすごく感じるし、高いなと思うと定番の野菜ばかり買ってしまいます。愛着があるわけでも、冒険するわけでもなく野菜を選んで、なんとなく買っていると本当にめんどくさくなるというか。野菜を育てて収穫するのも大変だと思うんですけど、そのとき穫れたものでなんとかする食卓の方がいいなと思っています。そろそろ、便利さを求めるところから徐々に方向を変えていきたい気がします。


憧れは、薪ストーブ

 本が好きで、よく読みます。その時の自分のブームによるんですけど、最近はノンフィクション系が好きですね。大学時代にワンダーフォーゲル部という登山メインのクラブに入っていたので、山に関する本が好きです。あと、「こんな家があるといいな」と妄想するのが好きで、家に関する本も読みます。家の本は、ぼーっと眺めているだけでも面白い。憧れは、薪ストーブのある家ですね。 手入れや薪の費用を考えたら、現実的かわからないんですけど。寒いのがめちゃくちゃ苦手なので、冬の間は薪ストーブの前でひたすらぼーっと火を見ていたいっていう憧れがあります。

つながる米屋コメタク

「私たちの豊かさとは何か」という問いに対して、 「米を炊くこと」という仮説を立てて、 米を炊いています。 暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。

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