[米を炊く 014] かおりさんの話

暮らしの中で淡々と繰り返している
「米を炊く」ということ。


私にとっては、当たり前のように
そこにある行為だけれど、
みんな、どんな風に、どんな時に、
米を炊いているのだろう。


そして、その周りにはどんな日々が
続いているのだろう。


身近な人たちに、
それぞれの「米を炊く」と、
その周りにある日々のことを聞きました。


今日は、
かおりさんから聞いたお話です。


かおりさん
鹿児島県出身、東京都在住。会社員。夫と二人暮らし。リモートワークが中心で、週1-2回の出社日には同僚とランチに行くのが楽しみ。土日のうち、どちらかは出掛けるようにしているそう。定期的に会って他愛もない話をずっとずっとしたくなる人。


かおりさんのお米の炊き方
1. 鍋にお米を入れて、研ぐ。
2. 指の第一関節をちょっと越えるくらいの水を注いで少し浸水する。

3. 蓋をしてガスコンロの「ご飯炊きモード」で火にかけて炊く。



 余裕があったら炊く直前に氷を3個くらい入れます。水の加減は指で測ってるから、毎回若干お米の炊き上がりが違う。ちゃんと測ればいいんだけどね、それはちょっとめんどくさい。以前は一人暮らし用のちっちゃい炊飯器を使ってたんだけど、それが壊れてしまって。一旦鍋で炊き始めたら意外と楽で、今も赤色のちっちゃい鍋で炊いています。炊く時は毎回3合炊く。二人暮らしで、1.5日分くらいになるかな。調子がいいと一晩で3合食べ切ってしまうときもある。私だけじゃ無くて夫が炊くこともあるから、合わせて週に3回くらいは 炊いてるかな。仕事が忙しいとお米を炊く頻度は減るような気がする。


「おにぎりを食べたい」

 お米は、基本的には近くのスーパーで買ってる。銘柄にこだわりはなくて、ちょっとお安いのを買うという感じ。1ヶ月くらい前※にお米が全然買えなくなっちゃって。何時に行っても、スーパーのお米コーナーが空なの。パックご飯しか売ってない時期がしばらく続いてね。最近ようやくスーパーでも買えるようになってきたかな。以前は5キロが1700-1800円で買えたのに今は2000円台後半になっちゃって、体感としては1000円くらい値上げしてる。
 お米の硬さの好みはそんなにないけど、柔らかいよりは硬い方が好きかな。おにぎりにするときはちょっと硬めに炊いてる。よく家で、夫とおにぎりパーティーをします。ふと、「おにぎりを食べたい 」と思うときがあって、そういう日には一晩で3合食べ切ってしまう。余裕があったら豚汁もつくるけど、なかったらもう家にあるものを入れた味噌汁とおにぎりだけ。いつもより豪華な具材を用意して、ひたすら握って、がーっと食べる。おにぎりにした瞬間にいっぱい食べられない?あれってすごいよね。「あんなにいっぱい握ったのにもうない!」みたいなことがよく起きます。

※2024年8月くらい


空気からいろんな「味」がする

 少し前に、京都の山奥にある夫の実家に帰省していたんだけど、すっごく空気が美味しかった。鹿児島にいる頃は、都会の人が鹿児島は「空気が美味しい」って言うのに対してちょっと「なんだそれ」って思う節があったんだけどね。東京から京都の山奥に行って、「空気が美味しい」を実感した。空気からいろんな「味」がする気がしたの。甘さもあったし、清々しさもあって。様々な草花の匂いを味として感じていたのかもしれない。清浄さもちょっと土っぽい感じもお日様も…いろんなものが混ざっていて、すごく美味しいと思った。 東京では、空気の中に草花の匂いをあまり感じないんだよね。広い公園によく行くんだけど、そこでも空気から甘さまでは感じられない。


しんどいときに読んでも

 積ん読が増えてるね。仕事で本を読むことが多いんだけど、それで結構疲れちゃって。仕事以外で活字を読む気力が、昔に比べて著しく下がっちゃったんだよね。最近はもっぱら漫画を見てる。漫画だけは異様な数を読んでると思う。本当は小説をちゃんと読みたいんだけど、なんか疲れちゃうんだよね。今は、漫画の方が楽なんだよなあ。漫画家さんは本当にすごいと思う。お話を考えて絵も描けるってどういうこと!?って思う。話の中に何かしらのメッセージも込めてあるし、漫画家さんの頭の中はどうなってるんだろう。 漫画に関しては雑食で、本当にいろいろ読んでるんだけど、おすすめは『よつばと』。まだ15巻しか出てないからすぐに追いつけます。いい人しか出て来ないところが好き。刺激を求めて心がざわめくような漫画もいっぱい読むんだけど、『よつばと』はすごく安心して読める。心がしんどい時に読んでもしんどくならない。癒しだね。 


つながる米屋コメタク

「私たちの豊かさとは何か」という問いに対して、 「米を炊くこと」という仮説を立てて、 米を炊いています。 暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。

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