[米を炊く 016] のんたんの話
暮らしの中で淡々と繰り返している
「米を炊く」ということ。
私にとっては、当たり前のように
そこにある行為だけれど、
みんな、どんな風に、どんな時に、
米を炊いているのだろう。
そして、その周りにはどんな日々が
続いているのだろう。
身近な人たちに、
それぞれの「米を炊く」と、
その周りにある日々のことを聞きました。
今日は、
のんたんから聞いたお話です。
のんたん
新潟県出身、東京都在住。転職活動中。猛暑を終えて急に『秋以上、冬未満』みたいな気温になった日「今日は中華粥にしてやる!」と思い、せっせと中華粥をつくったそう。周りを焦らせない良いリズムで話す、おしゃれな人。
のんたんのお米の炊き方
1. お米を研ぐ。
2. 30分浸水する。3. 少し多めの水を入れて炊飯器で炊く。
最近よく米を炊いてます。以前は無洗米を食べていたので研いでいなかったけど、実家から貰った米が、無洗米じゃなかったので今は研いでから炊いています。本当だったら1時間くらい浸水したいんだけど、短縮して30分くらい。お米の状態や時期よって吸水しすぎて逆にパサついちゃうことがあるから、なるべく目盛りよりちょっと上まで水を入れて浸水してます。ほぼ毎日炊いてますね。 1日1回、1合半か 2合炊いてる。
「美味しい」と感じること
仕事を辞めて、今は転職活動をしているので自炊することが多いです。前は出張もある仕事で、結構バタバタしてました。仕事のストレスでご飯自体があまり食べられなくなってしまって。特に今は、コンビニのおにぎりが食べられない。コンビニのおにぎりだとお米本来の甘さが感じられなくてね。当時は行く先々で買ったものを食べたり外食をすることが多かったんだけど、美味しかった記憶もあるけどそれ以上に、「雰囲気を楽しんでいた」のかなと今は思う。自炊すると自分が美味しいと思うものを自分でつくって食べられるからいいよね。食べることは生きるために必要な行為。でも、その先を行きたいというか。ちゃんと「美味しい」と感じることは大事だと思うようになったかな。
最近は塩麹にハマってる。甘酒をつくって残ったカスに塩を加えて塩麹にしたんだよね。それに漬け込んで焼いた魚とか、塩麹を使ったおかずはご飯が進む。あと、昔から蜂蜜漬けの梅干しが好き。塩分高めの梅干しがちょっと苦手で。最近は見かけないから買っていないんだけど、「パクパク梅」っていうパックに入った蜂蜜漬けの梅干しが好きで、実家にいるときによく食べてた。
お腹が減る!
子どもの頃から食べ物自体に興味があって、食べ物がテーマの絵本や漫画を見るのも好き。今おすすめなのは、たなさんの漫画「ごはんのおとも」と、安野モヨコさんのエッセイ集「くいいじ」。「ごはんのおとも」はオムニバス形式でご飯にまつわる話が書かれていて、レシピも載ってる。とある街に住む人たちがいろんな悩みを持ちながら生活する中で一緒にご飯をつくったり食べたりすることで、元気になったり何かに気づいたりするほんわかなお話。「くいいじ」は、食べる事が大好きな安野さんの食べ物にまつわる話で、すごく面白い。断食ダイエット中に編集者さんから美味しそうな差し入れが来て、”食べられなくて悔しいから描いた”という差し入れのイラストなども載ってるんだけど、めっちゃ美味しそうでお腹が減る!
つくってみたい
仕事を休んでいる間に、とにかく何かしなきゃと思って本を読み始めた。仕事をしていた時は、頑張っても漫画しか読めなかったんだよね。漫画以外の本だと文字が文字だけにしか見えないというか、意図や感情が全く読み取れなくて。短編小説やエッセイから読み始めて、またいろいろな本を読めるようになったのは本当に良かった。
とりあえず転職活動をしなくちゃいけないんだけど、自分がつくりたいと思うものをちょっとずつ続けたいなと思ってる。休職するとなったときは、心身共にやられてたから何かをつくれる状態では無かった。最近ようやくつくれる機会が増えて、以前はよく撮っていた写真もまた撮れるようになってきた。この写真がいいっていう納得感はまだ得られないんだけどね。食べ物でいったら、今はカニクリームコロッケをつくってみたい。米麹を買ってあるから、また甘酒もつくろうかな。
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